ここ数日は実家で過ごしている。父が、大学病院に入院してカテーテルアブレーションを受けたのだ。その間は母が一人になるのと、母は移動手段が無くなるのとで、帰省させてもらった。
父の受けた治療はこうだ。足の付け根から太いカテーテルを数本挿入し、心臓付近にある血管内部にカテーテルを送る。このカテーテルの先端に付いたバルーンを熱くして周辺血管壁にも熱を加え不整脈を起こす信号を断ち切る…という。すごいなあ。最初にこの方法を思いついた人はすごいな。そしてこれを実現しちゃうってすごいなあ。
数年前に狭心症を発症してからステント治療を受け、内服治療で経過観察中だったが、昨年末に心房細動が出てきた。急に脈が早くなるのだ。規則正しく脈打っていないと血栓ができやすい。この血栓が詰まると心筋梗塞や脳梗塞になってしまうから、早めにこの不整脈を治さないとならない。
というわけで、主治医から大学病院を紹介されての入院治療だった。
部屋は10階の東棟にある大部屋。廊下と病棟の間にはゲートがあって、家族も含めて見舞などの訪問者はインターホンで訪いを告げてからドアを開けて貰う必要がある。これが何気に面倒くさい。売店で靴買ってくるね、手続きしてくるね、飴買ってくるね、というそのたびに、ピンポーンと鳴らすのだ。こちらはいいけど、受ける方は手間だろうと思う。そしてこのゲートを開けてもらうには、正面玄関脇にある警備員室に申請して面会許可証をもらわないといけない。駐車場料金が一日一回無料になる処理もここでしてもらうので、いろいろといそがしい(笑)
治療は午前10時半過ぎから始まって、午後2時半頃に終わった。この日は姉も駆けつけた。姉はおしゃべりなので、母相手にずーっとしゃべりっぱなし(笑)おかげで退屈しないで済んだ。
治療が終わるのが聞いていたよりも時間がかかった気がするが、特に異常があってのこの時間ではないようで、手技その他は順調だったと話を聞いた。2日様子見て退院となります、とも言っていたのに、昨夜、今日の退院を告げられた。
思っていたより早い退院になったし、入院費も想像していたよりかからなかった。5万3千円だから助かった。
退院後は激しい動きはしないように言われているそうで、しばらくはおとなしくしてると。植木の植え替えや畑作業も控えてもらって、大事にしてもらいたい。
帰宅してから早々に母から小言を言われてイライラもしてるようだけれど、すぐに鼻歌が出て、母の小言などどこ吹く風…(笑)こういういつもの光景はいい。