『白雪姫と鏡の女王』
たまたまつけたテレビで、ジュリアロバーツが眉毛の太い女の子のほっぺたをペチペチ触っていて…何だこれは!?思ってそのまま観た。面白かった。
毒りんごをあそこでもってくるとは思わなかった。みんなが知ってる白雪姫だから、それに忠実に作られるとちょっと陳腐な感じもするし、万人受けは無理だけどここまで良い意味で崩されていると逆に楽しめた。弱く守られるだけのお姫様じゃない白雪姫はいい。はじめは純粋で清楚な姫を表す衣装で可愛らしいが、次第に自立して戦う強さをもってきて、衣装もそれに合わせて動けるものに変わっていったのも素晴らしいと思った。ラストの結婚式での衣装は一番かわいらしくて似合っていた。
だけども、一番印象に残っているのはエンディングなのだw
勝手に、スローバラードな静かな歌が来るんだと想像していたから、突然のインド感に、え?となった。まさかあのテンポがくるなんて思いもしなかったから、動きが止まった(笑)明るくていいけど、うるさくてガチャガチャしていて好きじゃない。好きじゃないのにくせになる感じ!これは嫌いじゃない。
ジュリアロバーツ演じる悪の女王は憎たらしいけど憎めなくて、王子がやってきた日の夜、エステと称して虫をいろいろ使うところはヒーーーー!なった。寒気がした。ブライトン?が恐ろしい・・・!と言ってた意味が判った。あれは恐ろしい。
森に放り出された白雪姫が小人たちと出会うけど、小人たちが盗賊だったのは驚き。鉱山に行くのかな?って思ったら何か凄い補助具?つけてショッカーのように森の中に消えていくから、これにも吃驚。ベースは白雪姫なんだけど面白くパロディになっていてテンポもよくて楽しい映画だった。
参列者を飾る花々が色とりどりでかわいらしいし華やかでステキで、お父様を見上げる白雪姫もオードリーのようなきれいなお顔立ちしていて美しかったのに、突然のあの騒がしくI Believe,I Believe!と歌い出す感が…。これを書くために作品を少し調べたら、監督がインドの監督なんだそう。それであのエンディング。納得。
衣装担当の石岡瑛子さんはこれが遺作。かわいらしくて豪華で個性的なすばらしいデザインに目が奪われる。エンドロールには追悼のメッセージもある。