きみに読む物語

『きみに読む物語』

ひと夏を過ごすために田舎町にやってきたアリーが、地元の青年・ノアと恋に落ちる。ひと夏だけの恋だと親たちは目をつぶるが、段々と見過ごせなくなり、引き離されてしまう。大学への進学のために遠い街へ引越すアリー、アリーへ毎日手紙を出すけど返事が来ず失意のまま戦地へ赴くノア。

アリーは従軍看護婦として負傷兵の介護にあたり、その際に知り合った資産家と結婚する事になる。大きな怪我もなく無事に帰還したノアは、アリーとの思い出の家を改築する。手すりを直し、ペンキを塗り、床を張り替える。この家の広告を、アリーは結婚直前の衣装合わせの日に目にしてしまう。

激しく動揺したアリーは婚約者に許しを得て、ノアのもとへ足を運ぶが、そこで待っていたのは…

前半の、二人の若者の、気持ちのままに笑い歌いはしゃぐ様はかわいらしい。夏も終わりに近づき、引き離されてしまうあとからは切ないけど、再会した二人は若い頃とは違う激しさで互いを求めあって、大人になったんだなあ…と。

ラストは、えええ?と思う描写だったが、幸せそうなのでアレはアレでいい…。