『マリーアントワネットに別れを告げて』
WOWOWオンデマンドで視聴です。
字幕版がどうしても観たくて、でも次の放送は吹き替えだったから
オンデマンドで観ました。
話は、フランス革命の頃。王妃の朗読係をしていたシドニーは王妃に盲目的に心酔していて、その気まぐれに振り回されっぱなし。
でも憧れていて好きだから従っちゃうんですね。本当は刺繍も得意なんだけど刺繍係は王妃に会うこと叶わないので隠しています。それほどに王妃に惚れていました。
同僚の女の子達は恋人もいてちゃんと恋愛して結婚もするのにシドニーは王妃に尽くしてる。だからそんなんじゃいつまでも独り者よ!って言われてるけど仕方ないの、王妃が好きだから。
シドニーは朗読係なので、宮殿内は自由に歩き回ることができ、彼氏?みたいな人もできたけど、バスティーユが墜ちた夜、彼と熱いキスを交わしてから彼氏の姿が見えなくなります。彼氏、逃げたかもしれない(笑)
フランス革命と聞くと、まっさきにベルサイユのばらを思い出す年代で、人物の背景などはアレが基本みたいな認識(笑)で、漫画も映画も史実と違う箇所があるのは充分理解してるけど、どうしてもベルばらと比べてしまいます。悪い意味での比べる、ではなくてね。
たとえば漫画では、ポリニャック夫人が着ていたドレスは青い花模様のダマスク織だったし、革命が起こる前に逃亡していたし従者と小間使いに化けてヴァレンヌ逃亡を企てたのは王の一家だしローズベルタンは痩せてたし(笑)
ラストで、シドニーは王妃から泣きながら頼まれごとをされ、引き受けます。シドニーの上官は、シドニーを案じて、王妃の部屋に入る直前、「何を言われても断りなさい」と助言するのだけど、シドニーが断れるはずありません!二つ返事どころか、ちょっと言い返しちゃうんだけど以降は何も言わないまま従います。
これを遂行するためには準備が必要で、レアセドゥさん、あっという間に全裸です。全裸になって恥じらってるところに上官がたまたま?顔を出しますがその際の目が悲しげでした。知っていたのね!みたいな。
セドゥさんのからだ、美しかったです!程よいバスト、くびれたウエスト、細すぎない手足…こんな言い方は失礼かもしれないけど芸術のような美しさでした。
あれたぶん、ミロのヴィーナスのコスプレ(ヴィーナスも全裸だけど)したらとても似合う!
舞台がフランスなので全編フランス語ですが声の抑揚やセリフの間、フランス語の言い回しなんかを味わうために字幕でみるのもおすすめです。
それから撮影は本物のベルサイユ宮殿で行われたそうで、そこかしこに宮殿内を見ることができるのも楽しみのひとつです。華やかな表だけでなく、酒と菓子が好きな司教、厨房の女たち、小間使いたち、衛兵、などなど、普段描かれない面も、薄暗い部屋の中で繰り広げられており、豪華だし、見ごたえもあります。