The Book Of Love

ハリウッド版Shall We Dance?のクライマックスで流れるバラード。

素敵でしょう、なんて素敵なんでしょう。

3分ころのシーンが一番顔がにやけます。リチャード・ギアが笑顔で、赤いバラを一本手にしエスカレーターで上がってくるのです。

持ってきた赤いバラを残業中の妻(ビバリー)に手渡しながら「俺と踊ってくれ」とささやくのだけど、ビバリーはステップを知らないわ…と返します。ビバリーはただのダンスの話だと思っていたけど、ギア(作中の役名を失念)は、そうじゃなくて、すこしギクシャクしてしまった夫婦関係をもう一度仕切り直したい、そんな思いの、「踊ってくれ」だと思うんですよ。

「だいじょうぶ、俺と16年も一緒にいたんだから」

このセリフで、「踊ってくれ」は二回目のプロポーズなんだと勝手に確定させてこのシーンを観ると、なんて素敵なんでしょう…!ビバリーが知らないと言ったダンスのステップは、ギアにとったら、知らないわけがないだって16年も一緒に夫婦で生きてきたのだから。これからもリードしていくよ一緒に隣で踊って(生きて)くれ…そんな意味なんだと思うんです。

ビバリーは夫の浮気を疑って一時期、探偵事務所に頼っていましたが、もうやめます、と告げるために探偵さんを呼び出した場で言う、夫婦の役割みたいな話があります。そのロマンチックさがとても好きで、時々思い出してしまいます。「夫婦はお互いが生きた証。辛い時も元気な時もすぐそばにいて相手を見て、相手が生きていたんだという証」

結婚する時、神父さんのお話にありました。病める時も健やかなる時も…というコレはまさしくビバリーの言ったことなんでしょう。

後輩たちが、二人が踊る後ろで涙ぐみながらうっとりしているのもわかります。わたしもうっとりするもの。

日本版のシャルウィーダンス?も好きだけれど、わたしはハリウッド版のこれが好き。

この歌のイタリア語版はこちら

22日

録画をしておいた、「殿、利息でござる」を観た。

殿さまに千両を貸して、人助けする!?一世一代の”金貸し”事業で、疲弊する宿場町を救った貧乏町人たちの物語。実在した人々の歴史秘話を、豪華キャストでユーモアたっぷりに描く話題作!!

情報源: 『殿、利息でござる!』大ヒット上映中!

あらすじはWikipediaを見れば書いてあるから書かないけど、こういう大人しめの時代劇が多い。刀をソロバンに持ち替えた侍の話だったり、敵討ちをした浪士の忘れ形見が嫁いだり、一瞬の必殺技を話の中で一度だけ繰り出すのだったり、刀で斬り合ったりするシーンもなくて穏やかに観られていい。殺陣も好きなので、たまにはああいうのも観てみたい。

1日

先日当たった、「ララランド」の試写会に行ってきた。

電車で一本で行けるところにある会場で、行きはガラガラで快適だった。

会場に着くと、中に入るために長蛇の列。こんなに並んでるんだ!という驚きの声を皆さんあげてらして…入れないんじゃないかって言うおじさまもいたりして。

数十分待ってようやく受付を済ませたのだけど、空いてる席が無い…!一周してみたけど荷物が置いてあって空いてはいない。仕方ないから後ろの広いスペースに寄りかかっていたら係の方がやってきて、座らないと上映ができないから、と融通の利かない事を言っていた。そんなことはないだろう、座れないのだから立ち見で観るしかあるまい。結果、10数人が立ち見となった。招待なのに席がなく満席とはどういうことなのか。意味がわからない(笑)

だけども始まる頃はパイプ椅子をもらえたから、一番後ろの広いところで、隣人とくっつくストレスが全く無く、画面正面んでゆったり観ることができたから、やっぱり運がいいと思う。ツイてる。

映画自体は、おもしろかった。ミュージカルがもともと嫌いではないのと、ラブストーリーなんだけど王道のものではない切ない仕上がりなのとで、これは好み。冒頭から明るい始まりで、この調子で最後までいくのかと思いきや、後半(舞台にしたら第二幕的な)はバラードと映像で魅せる。風景がきれいだし、ちょいちょい出てくるJAZZも心地いい。

一緒に行った夫は、あの終わり方は無い、と納得しておらず、一晩経った今朝(2日朝)もまだ言っていた(笑)わたしはミュージカル映画で明るい気持ちになれて、それがラブストーリーで好みのJAZZと切なさがあったから満足だ。

そういえば、ジョン・レジェンドさんが出てた!

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